涼宮ハルヒの思い出

今晩九時頃、晩ご飯から帰ってきてだらだらとツイッターを見ていると、ニコニコ生放送で「涼宮ハルヒの憂鬱」を一挙放送中との情報が流れてきました。何たること。全く知らなかった。

ぼくはすぐさまタイムシフトを開始し、今日日記を書くはずだった時間は全部これを見る時間になってしまいました。

ということで今日は開設三日目にして早くもお休み——となる予定だったのですが、ここで休むとこのままブログをやめてしまいそうな気がしたので、隣のウィンドウで流しっぱなしになっている「ハルヒ」について書くことにします。いよいよオタクらしいブログになってきました。

 

今日の日記はニコニコ生放送を見ながら書くので、相当まとまりのないものになると思いますがご了承下さい。

タイムシフトを見たい方はこちらにリンクを貼っておきます。

とはいえ、「ハルヒ」の内容やその面白さについて今更ぼくが語ることもないでしょうし、ぼく個人のこのアニメの思い出について何かしら書こうと思います。

これだけ高名なアニメだと、内容について浅いことを書くとをすぐさま怖い人に怒られるような気がするので、黙っておきましょう。

f:id:arkanoidnigate:20160710022704p:plain

(上:怖い人におびえるぼく)

 

 さて、ぼくがこのアニメを初めて見たのは中学一年生のころでした。

それまでほとんどアニメに接してこなかったぼくは、このアニメにどっぷりとはまり、親に隠れてこっそりと深夜に視聴していました。

布団の中で当時のケータイ・W33SAQVGAの小さな画面を光らせ、食い入るように見つめていたことをよく覚えています。

こうして「ハルヒ」に完全にドはまりしたぼくは、当時のオタクのメインストリームに乗ってその後の「らき☆すた」や「リリカルなのは StrikerS」「ひぐらしのなく頃に 解」などを次々と消化していき、見事に気持ち悪いアニメオタク中学生と化してしまいました。

このように「ハルヒ」は、ぼくのオタクとしての第一歩を後押しした作品だったのです。

 

ぼくは一つの作品にハマるとキャラクターソングやボイスドラマなどの公式コンテンツを全て消費したくなるタイプのオタクなのですが、この傾向も「ハルヒ」から始まったと言えるでしょう。今でもiTunesに「キャラクターソング」と入れるとこれらがズラッと出てくるのが壮観で好きです。

f:id:arkanoidnigate:20160710013923p:plain

この中で特に好きなのは朝倉さんのCOOL EDITIONと喜緑さんのfixed mindです。オタクくさいチョイスですね。

どのCDにもED曲「ハレ晴レユカイ」の歌詞をそのキャラクター風に改変した歌が収録されているのですが、どれも無理矢理感があってこれはあまり好きではなかったです。曲名が全て「ハレ晴レユカイ」なので元曲と紛らわしいというのもあります。

 

もう一つ、この作品はぼくのオタク的消費傾向に大きな影響を与えました。

それはアニメ本編というより、大量に生産された二次創作SSによるものです。

ご存じのように、ライトノベル涼宮ハルヒの憂鬱」の作者・谷川流は「涼宮ハルヒの分裂」以降数年沈黙し、その後編にあたる「驚愕」以来ぷっつりと筆が途絶えてしまいます。

その理由についてネットではさまざまな説が囁かれていましたが、その説の一つに「予定していたシナリオをネットのSSに先取りされたからだ」というものがありました。

もちろんほとんどあり得ないとは思うのですが、少しだけその説に信憑性を感じてしまうほどに、その当時のハルヒSSは大量に生まれていたのです。

当時のオタクたちのSSの発表場所はニュー速VIP板。ケータイを手にした新たなネットユーザーたちを幅広く吸い込んだこの板は、ゼロ年代後期の2ちゃんねる最大アクセスを誇るオタクたちの交流会場であると同時に、創作意欲にあふれたさまざまなオタクたちが作品を投下していく場所でもありました。

そこには、ナンセンスなものやギャグ、山もオチもないもの、エロだけのものも数多くありましたが、真剣に原作の未回収の謎に取り組んだ作品も多くありました。

ぼくはなかなか刊行されない原作の続編を待ちわびながら、その代わりを求めてVIPの「プリンスレ」*1に辿り着き、むさぼるようにして二次創作SSを消化していきました。

 

ここで生まれた傑作を一つ紹介します。

涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki - 涼宮ハルヒの微笑

これは第九作「涼宮ハルヒの分裂」の少し前に書かれたSSですが、八作目までで未回収だった原作の伏線のほとんどを独自解釈で無理なく回収しながら、シリーズのまとめにふさわしいオチまで持っていくという離れ業を成し遂げています。その文章の質と完成度からあまりにも有名になり、後に作者を騙る別人まで出現するほどでした。未読の方はぜひ読んでみてください。

有志によるボイスドラマ企画もありますが、こちらは未完成のまま数年放置という、この手の企画にありがちな結果に終わっています。残念ですね。

 

こういった作品を消化するなかで、ぼくのオタクコンテンツ消費の中でネットのSSは欠かせないものになりました。

ハルヒ」以降、ひぐらしでも、なのはでも、東方でも、メジャーと言われているジャンルでは大量のSSが投下される場所がありました。ぼくはそういったところの作品を読みあさりましたが、こういった行動を取るようになったきっかけもまた、「ハルヒ」だったと思います。

 

本当にダラダラと語ってしまいました。要は「ぼくのオタクはハルヒから始まったんだよなあ……」というお話です。それだけに3000文字近く使ってしまいました。深夜って怖いですね。

そろそろ隣で再生している一期最終話*2サムデイ イン ザ レイン」も終わろうとしているので、この日記もこのあたりで切り上げようと思います。

今年の終盤にハルヒ一期のリマスター版ブルーレイBOXが出るようですが、これは三期制作への布石なのでしょうか。今回一気見してしまったのでブルーレイBOXは買わないとは思いますが、三期が放映されればほぼ確実に見るでしょう。期待です。

深夜のオタクの自己反省などという時間の無駄に、ここまでつきあっていただきありがとうございました。

キャラクターについて語ったらキモいかなと思って思い出について書いていたのですが、アニメを見ながら書いていると予想以上に長くなり、逆にこっちの自分語りの方が気持ち悪かったですね。

ニュー速VIPの話も出たことですし、最後はVIP風に締めようと思います。

くっ早とちりをしてしまったようでござるな

失敬!ドヒューン

—— 2012年にVIPに現れた古風なオタク

 

*1:ハルヒSS総合スレの名前。由来は『ハルヒ「ちょっとキョン!あたしのプリン食べたでしょ!?」』というお決まりのスレタイから

*2:作中時系列に並べた場合の最終話ですね。このへんややこしいのでどうしても気になる方はwikipediaでも見て下さい